さらに広がったインビザラインマウスピース矯正

さらに広がったインビザラインマウスピース矯正
2019/04/ 3

インビザラインマウスピース矯正を当院で臨床に入れたのが、10年ほど前になります。それまでは、私も小さな装置(ブラケット)とワイヤーで矯正治療していました。画期的な治療法だけれど、マウスピースで歯並びをきれいにすることができるのだろうかと半信半疑でした。

当時は、症例にかなり制約がありました。透明なマウスピースを使って矯正するので、目立たず違和感が少なくなる等多くの利点を持つ治療法ですが、患者さんに勧めてよい場合とそうでない場合がありました。歯並びを気にされている患者さんをこちらが選択しなければいけばいけませんでした。それから、技術的に進歩し、治療の範囲も格段に広がってきて、現在ではほとんどの症例に適応できるようになりました。始まった当初は、成人限定でしたが、5年ほど前には、インビザラインティーンといって10代の子どもまで適用範囲が広がりました。そして、本年3月よりまだ乳歯と永久歯が混在した状態から適用できるインビザラインファーストという成長過程にある子どもまでカバーできる治療法ができました。先日そのセミナーに参加してきましたが、とてもよくできたシステムだと感じました。

口腔内スキャナーiTeroを使用して歯形を採ることなくマウスピースを作製することができるシステムは年齢を問わず応用できるようになりました。技術の進歩は凄いですね。