予防歯科
虫歯にならない歯をつくる
「歯をみがいているのに虫歯になる」 … そう思ったことはありませんか。
虫歯になりやすい方、なりにくい方、たくさんの方々を見てきましたが、そもそも虫歯の根本的な原因は何でしょう?歯みがきをしなかったからでしょうか?甘いものを食べすぎたからでしょうか?
実はそのどちらでもなく、答えは「細菌感染」によるものなのです。
虫歯を作る細菌=ミュータンス菌や虫歯を広げるラクトバチラス菌が口腔で増殖し、それが原因で歯を溶かし、穴が開いたものが虫歯なのです。
みと歯科・矯正歯科では虫歯の原因である細菌を除去して虫歯にならない治療をおこなっています。
除菌
虫歯の原因菌を除去
近年、虫歯原因菌を直接除菌できる治療方法が開発されました。
鶴見大学花田信弘教授らが発明したもので「3DS(スリーディーエス)」という治療方法です。
3DSとは、Dental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリーシステム)の略で、特殊薬剤を用いたまったく痛みのない、虫歯菌の除菌療法です。
3DSを実施すると、一定期間、虫歯になることはほぼありません。
1年間は虫歯にならない方もいらっしゃいます。
そして日頃の食事内容や歯みがき、そしてメンテナンスをしっかりおこなうことで、その効果は持続いたします(一生に一回は実施することをお勧めします)

除菌外来の流れ
まずは通院が必要な一般歯科治療を終了させます。
金属による不適合修復補綴物を除去し、セラミックによる治療が望まれます。
唾液を採取するだけの簡単なテストで細菌検査をおこない、3DSの推奨度を診断します。痛みも一切ありません。
※このテスト結果で虫歯菌の比率が0.2%以上で3DS除菌治療を推奨します。
さらに2.0%以上の方は、3DSをおこなわなければ虫歯の発生を防ぐことはほぼ不可能です。
検査報告書の見方について
医院にて、歯の汚れを徹底的に除去し、専用の薬剤を用いてミュータンス菌の除菌治療をおこないます。(処置時間60分)
ご家庭にて、しっかり歯みがきをおこない、就寝前に5分間、専用のトレーと薬剤を使用していただきミュータンス菌除菌をおこないます。
ご自宅での3DSセルフケアが終了したら、医院に来院頂き再度除菌治療をおこないます。
3DSの除菌効果がしっかり維持出来ているか、チェックのために再度細菌検査をおこないます。
術後、虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)の比率が0.2%未満になれば除菌が終了となります。
除菌治療中の注意事項
- ・3DSを始めるときは、歯ブラシを新しいものと必ず交換してください。
- ・ご家庭での3DSが非常に重要ですので、指示通り、実施してください。
- ・虫歯菌は砂糖(スクロース等)で急激に増殖します。3DS中はできる限り摂取しないようにします。また、3DSが終わっても、過剰摂取にならないようお願いします。
- ・3DSはミュータンス菌を除菌しますが、外部からの再感染はいつでも起こります。ご家族にも3DSをお勧めしています。
- ・メンテナンスは必須です。3DSを施術した方は、定期的にメンテナンスを受診してください。2年に1度は細菌検査をおこない、細菌の量を確認しましょう。
- ・以前に治療した金属の下には3DSの効果はありませんのでご了承ください。
唾液検査
口腔環境を分かりやすくグラフ化
プラークコントロールを熱心に取り組んでいても、虫歯を発症する人がいます。虫歯の原因となる細菌数や唾液の性質、分泌量の差、食生活の違いなど口腔環境は人により異なるからです。
唾液検査用装置SiLL-Haによる唾液検査は、口腔環境を分かりやすくグラフ化し数値化することができます。
患者様がご自分の口腔環境を理解し治療や予防に対するモチベーションの向上に寄与するだけでなく、術者も画一的な指導から、その人にあった指導が可能になります。
