マクロビオティックとは。
私は、10数年以上前マクロビオティックという生き方にとても心酔していたことがあり、セミナーを受けたり、料理実習や泊りがけでカンファレンスに参加しいたりしました。家内はクシマクロビティックのインストラクターの資格を取って、自宅でマクロビオティックの教室まで開いていました。コロナ禍で止めましたが、それまでマクロビオティックの啓蒙に力を入れてきました。今では、マクロビオティックという言葉はあまり聞かなくなりましたが、言葉は違っても考え方は今も受け継がれていると思います。初めてマクロビオティックという言葉を聞かれる方も多いと思います。以前マクロビオティックについてまとめたものがありますのでご紹介します。
■マクロビオティックとは・・・
マクロ=大きい、長い ビオス=生命 ティック=方法
健康で長生きする理論と方法となりますが、
単なる健康料理方法だけでなくライフスタイルをも含めたものです。
つまり マクロビオティックとは からだがよろこぶ生活 なのです。
■マクロビオティック2大原則
自然の恵を残さず丸ごといただくこと ・・・・・・・・ 一物全体
暮らす土地の旬のものを食べること ・・・・・・・・ 身土不二
■陰陽理論
すべての事象を陰と陽の2極に分けて考える。
陰性・・・大きい、白い、軽い、柔らかい、女性、子ども、野菜、砂糖
陽性・・・小さい、黒い、重い、硬い、男性、老人、肉、魚、
■人間が食べるべきもののバランス
歯の形状や数、指の形、爪の形などからわかる。
大人の歯32本 20本 臼歯・・・・・穀類・豆類・種子などをすりつぶす歯
8本 門歯・・・・・野菜を噛み切る歯
4本 犬歯・・・・・肉などを噛みちぎる歯
28対4 = 7対1 = 植物性食品 対 動物性食品
動物で一番進化した人間は、植物で一番進化した穀物を食べるのが一番適しています。
■はじめてのマクロビオティック
ビギナーは難しく考えずにまずは・・・
朝食だけ玄米をいただく。
季節の野菜を蒸して、丸ごといただく。
調味料を昔ながらのものにかえてみる。
自然素材のタオルや洋服にかえてみる。
週末、身近な自然にふれてみる。
など身近なところからマクロビオティックな生活に変えてみてください。
きっとからだがよろこぶ生活を実感できるようになるでしょう。
料理でいえば、玄米ご飯とお味噌汁が上手にできるようになったら80%は
マクロビオティックがうまく実践できていると言えます。
■マクロビオティックは制限食???
いいえ違います。我慢ばかりしてストレスを貯めてしまうのでは意味がありません。
健康になろうとして食べたいものを制限する食事法ではありません。
自分が一番心地よいと思えるところを早く見つけて無理なく楽しく進めて下さい。
■マクロビオティックをゆっくり無理なく進めると・・・
・ 料理だけでなく自分を取り巻く環境にも自然と目が向くようになります。
地球温暖化、環境破壊、ロハス、リサイクル、エコロジー
・ 体にやさしいものを求めるようになります。
有機栽培、無農薬野菜、無添加
・ シンプルでスローな暮らしが心地よくなります。
都会と田舎、ストレス、気候や季節に合わす、
・ すべてに対して感謝の念を持つようになります。
↓
みんなで愛に満ちた平和な世の中を目指しましょう。
■マクロビオティック調理の特徴
・ 玄米や有機野菜をいただきます。
乳幼児や老人病人には玄米でなく分搗き米や玄米おかゆの方が消化によいでしょう。
まれに玄米が合わない人や玄米が入らない時には、白米に3割程度の雑穀を入れて炊くのがよいでしょう。
・ 火を使った調理をします。
薪やガスを使った火の調理(陽性調理)をします。電子レンジやIH調理(極陰性
調理)は電磁波がでるので使用しません。なるべく電気製品や電気炊飯器も使わ
ないほうがよいでしょう。
・ 野菜を切る毎にまな板は濡れ布巾で拭き清めてから使います。
・ 調理道具を優しく使いましょう。(折角の料理に悪い気が入るので。)
・ 陰陽を考えた切り方、炒め方、煮方をします。
・ 気候・季節や個人差に合わせた調理をします。
■マクロビオティックでよく使う調味料
自然塩 海水をそのまま塩にしたもの。ミネラルが非常に多いもの。
醤油 熟成したもの。(アミノ酸の量が多いもの)
味噌 麦味噌 米味噌 豆味噌 白味噌
酸味 梅酢 玄米酢 米酢
甘味 玄米米飴 米飴 玄米甘酒 雑穀甘酒 甜菜糖 果汁 ドライフルーツ
今は、ストイックにマクロビオティックを実践していませんが、できるだけ玄米は摂るようにしています。味噌は、麦麴と有機ダイス、海の精という自然塩を使い手作りしています。梅干しも有機南高梅を仕入、海の精と梅を消毒するホワイトリカーだけを使ってています。揉み紫蘇も有機栽培のものを使っています。副産物として梅酢やゆかりが取れますが、いろんな料理に使えて大変重宝しています。
読んでいただくと分かるように、SDGsにつながる考え方もあり、言葉は違いますが現在流行っているベジタリアンやビーガンといった食事法と重なった部分も多いと思います。マクロビオティックはよく玄米菜食と同じように考えられますが、私は生き方、在り方だと考えています。